この度、第27回日本口腔腫瘍学会総会・学術大会を担当し、教室員一同鋭意準備を進めております。
口腔癌を主体とする顎・口腔領域の腫瘍は年々増加しており、特に、口腔癌は頭頸部癌の中で過半数を占めるまでになっております。本学会の責任は大変大きいものがあります。本学会のこれからの役割としては、腫瘍学の裾野を十分に理解し、癌治療全体の方向性を見据えることと、一方では歯、骨、舌、筋肉、口腔粘膜、顔面皮膚などの特殊臓器があることにより拡大切除がしにくく、頸部リンパ節転移を起こしやすく、また審美性、機能性が特に求められる口腔癌の特殊性を心得て、新しい診断法、治療法を開拓することが必要です。
この学術大会では、「口腔癌治療の新展開」をテーマといたしました。特別講演1で高久史麿日本医学会会長・自治医科大学学長に癌治療全体の将来についてご講演いただき、特別講演2では岡部貞夫本学会前理事長・埼玉県立がんセンター口腔外科部長に口腔癌治療の今までとこれからの目標についてご講演いただくことにいたしました。教育講演では千葉大学大学院岩間厚志教授に癌幹細胞システムと癌治療についてご講演いただきます。シンポジウムは、三つ用意しました。(1)口腔機能、(2)放射線治療、(3)早期癌の病理、という重要な課題について討論を深めたいと存じます。ワークショップは、本学会のワーキンググループの活動の一環として(1)「上顎歯肉癌・硬口蓋癌の外科病理」および(2)「どこまで切除するか、エナメル上皮腫」の二つを行います。また、今回の特徴的企画として、ビデオセッション「口腔癌手術の新展開」を用意しました。多方面の新しい発想に基づく手術に関する発表を期待いたします。もう一つの企画として、前回の柳澤会長の企画の継続で、歯科衛生士、看護師セッションを用意しました。学術大会全体を通して、「口腔癌治療の新展開」に結びつくことを祈念いたします。
皆様、ふるって宇都宮の学会にご参加下さい |